「自分が平凡であるわけはない」とは、誰しも成長期に感じる想いかもしれません。それを誰よりも強く、信じていたのが圭子さんです。しかし、圭子さんの人生が軌道に乗るまでそれはそれは、紆余曲折を経たのでした。エンジェルを通じて裕一郎さんに出会った圭子さんは、今までになかった穏やかさを感じます。激しい感情こそ生きている実感だと思い込んでいた圭子さんですが、裕一郎さんとの穏やかな時間を通じて何かが変わり始め、それは彼女のアーティストとしての創作にもプラスの影響を及ぼしたのでした。
圭子さんがアーティストとして活動できるようになるまで大変だったようですね
圭子さん
私は感情の起伏が激しくて、しかも習っていたピアノの影響もあったのか、何度も何度も同じことをくり返します。まるで鍵盤のように人生を叩き続けるところがありました。過去にあったつらいことを何度も反芻(はんすう)し、悔しさをバネに前に進んできたつもりです。でも、なぜかいつもうまくいかない。控えめにみても人生はうまくいってなかったんです。恋愛もそうでした。最初は盛り上げるけれど、って感じで。。。
裕一郎さんは何が違ったんですか?
圭子さん
なんかおおらかで・・・。私といると疲れない?って聞いても、ニコニコして楽しそうにしてくれるんです。私が難しい人だからかな。裕一郎さんは全然難しい人じゃないんですよ。
裕一郎さん
圭子さんが感情の起伏が激しいのは、たしかに会社員としてはなかなか厳しいかもしれないなあ。僕が出会った頃、圭子さんは派遣の事務職をしていて、人間関係がしんどそうだったんです。ただ、自分から見ると今いる場所を全力で頑張る彼女の姿勢を尊敬したし、不器用だけど一生懸命だなって僕は好感を持っていましたよ。
圭子さん
同僚だったらこうはいかなかったかもしれない。私は感情の起伏が激しいことや、人間関係が苦手なこと、目の前のことで一杯一杯になってしまうことなど、自分のマイナス面を受け入れられたのは最近です。裕一郎さんにはどんな自分を出しても嫌われないって自信ができたから、裕一郎さんが受け入れてくれたから、私も自分を受け入れられて、そしたら何もかも変わっていって、音楽活動も軌道に乗り始めました。
裕一郎さんは嫌いな人とかいないんですか?
圭子さん
そう!それ気になりますよね。こんな穏やかな人にも嫌いで苦手な人っているのかなって。
裕一郎さん
うーん、特に思い当たらないけれど、、、あまりに陰鬱すぎる人は苦手かな。苦手というかどうやって受け入れたら良いか自分自身がまだまだ未熟でわからない。圭子さんもたまにズドーンと落ちてるんだけど、そのときはトゲトゲしていて難しいなと思います。でも、アーティストだから。
圭子さん
で、終わらせちゃう。全部受け入れてくれて、広い心で癒してくれる。もしかしたら裕一郎さんを退屈に思う人もいるかもしれないけれど、音楽活動に事務職に家のことにと忙しい私は、もっともっと刺激をもらえるプラスの人よりも、穏やかさをくれる裕一郎さんみたいなフラットな人がいいんだなって。
裕一郎さん
マイナスの人、っていわれるかと思った。圭子さんは表現まで面白い。
圭子さん
あはは、嬉しい。嬉しいって素直に言えるようになったの、裕一郎さんのおかげ。
おふたりは本当に相性が良いですね
裕一郎さん
僕自身は、結構人を受け入れる性格をしているかもしれません。圭子さんの激しい好き嫌いに比べたら、そんなに苦手な人もいない。でも、最初はいいんだけど退屈だと思われて去っていかれることをくり返してきました。つまらないみたいなんです。考えてみたら、自分はいつも受け身で。自分の気持ちを確かめることもせず、相手主導で生きてきたような気がします。ただ、圭子さんに出会ったとき、彼女は職場の人間関係に苦しんでいて、それがとてもつらそうなんだけれど、目に輝きがあったというか・・・。希望を捨てないところにすごく惹かれました。だから自分から、お付き合いして欲しいと伝えました。生まれて始めて
意外でした。圭子さんへは裕一郎さんから告白されたのですね
裕一郎さん
そうですね。僕自身そんな自分に戸惑いました。エンジェルを通じて何人かの方に出会い、みなさん最初は僕に安心感を感じていただけるというか、何でも話してもらえるんですが、何度か会ううちに退屈そうな表情をされました。その退屈そうな表情を見ると『ああ、やっぱりな』と思うんです。その表情が去って行くサインというか。エンジェルを通じた出会いであっても、婚活である以上は他の人と比べられても仕方ない。僕は退屈な自分を受け入れるしかなかったんです。そんなとき、圭子さんを案内されて、彼女のキラキラした所や、清濁合わせのんだ人生観、激しい情熱、何より素敵な笑顔に最初は苦しくなったんです。この人を好きになってもまた去って行かれるんじゃないかと
圭子さんサイドはどうでしたか?
圭子さん
私は自分なりの婚活マナーとして、他の方を匂わせる行為はしませんでした。私ったら自分のやりたいことに忙しくて、お相手の方が過去に盛大に振られてようがボロボロになってようが過去は過去。って相手に対しては思います。自分の過去にはこだわるけれど、人の過去は気にしない・・・なんか凸凹ですね私。
告白されて嬉しかったですか?
圭子さん
そうですね。素直に嬉しいと思えました。裕一郎さんの包容力ってすごいというか。私は自分自身の感情すら理解できないほど気持ちに翻弄されることがあるんですが、裕一郎さんと出会って、少しずつ自分の感情を整理し、これは嬉しい、これは悲しい、これは好き、これは苦手・・・と整えていけたんです。バラバラだった気持ちがまとまったというか。
それを聞いて裕一郎さんはどう思いますか?
裕一郎さん
僕との出会いが圭子さんにとってフラット以上の影響を与えられて、嬉しい反面困惑しています。これってきっと相性以外の何物でもないなと思っていて。圭子さんが言うとおり、職場の同僚としては会わなかったかもしれないけれど、僕はどこで出会っていても圭子さんを見つけたし、見つめていたと思います。なんか、自分からこんな情熱的な感情が出てくるなんて思いもよらなかった。ずっと平凡な自分でいると思っていました。でも彼女は本当に感受性豊かで、一緒にいて退屈しないばかりか生きることに前向きになれますよ
圭子さん
私なんてただの、音楽をかじってるだけの、代わりの聞く人材のひとりだと、自分を卑下していました。でも、それでも裕一郎さんがパートナーになってくれたことが嬉しくてちょっぴり自信が持てた。私は私の人生を歩んでいっていいんだって。恋がうまくいったんだから、人生も上手くいくって。そう思えるようになったら何もかも変わってきました。だって最高のパートナーがついてるから
裕一郎さん
僕もコツコツと資格を取ったりしてスキルアップに励む刺激になっています。圭子さんとの人生がどの方向へむかっていくか見えなくて、それが不安かというとそうではないです。最高のパートナーだから
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エンジェル編集後記
おふたりは本当にまったく違う性格なのに息ぴったりで編集部も驚きました。感情の起伏が激しい圭子さんと穏やかすぎるぐらい穏やかな裕一郎さん。話を聞いてみると、お互いの性格がお互いの中に芽生えたように感じました。圭子さんには穏やかさが、裕一郎さんには情熱が、芽生えたようです。まるでお互いの性格が混じり合ってひとつになったかのようです。
「本当は何がしたいんですか?」
「自分はどんな女性/男性とみられたいですか?」
この問いにすんなり答えられる人は意外と多くありません。何度も自分自身に問いかけ、自分がどうありたいか納得の上で人生を進めていける人はさらに少ないのです。しかし、圭子さんと裕一郎さんはお互いと出会えたことで真摯にこの問いにも向き合え、自分自身とパートナーとそしてふたりの関係を通じて、お互いに成長し、しっくりくる関係を築けたのです。
ふたりは最初から相性の良さを感じてはいたものの、情熱的で空回りしがちな圭子さんではなく大人しくて温厚な裕一郎さんからの働きかけで進展したと言います。自分の意外な一面を、思いがけない一面を知れたのも出会いのたまものかもしれません。
エンジェルとしてはこうした相性の良さを実感できるおふたりに話を聞けることがとても嬉しく思います。思わぬような組み合わせ、意外な恋の話、そして真っ暗だった未来が開けていく感覚。これは本当に相性の良いパートナーをご案内できたからこそ、見えてきたものではないでしょうか。
他でもないあなたにも相性が理想的なパートナーはいます。まだ出会ってないだけなので絶望しないでください。圭子さんと裕一郎さんのように、出会いを通じて大きな変化が自分の中に生まれるかもしれません。それこそが恋愛の素晴らしい点であり、可能性です。その可能性をぜひあなたにも体験していただきたいとエンジェルは願っています。