突然ですが、あなたはどんなパートナーシップを築きたいですか?ご自身に理想のイメージはあるでしょうか。色々なパートナーシップがありますし、色々あっていいはずです。
たとえば、すべてが平等で対等なパートナーシップ。片方がリーダーシップを発揮する関係。社会常識に沿った人から褒められ羨ましがられる恋人同士。そしてふたりきりの世界で関係を深めていくふたり。。。パートナーシップは十人十色です。
今回インタビューした朝乃さんと天晴さんは結構似たもの同士。控えめで良識に沿ったふるまいを強く意識してきた朝乃さんと大人しくても自分の世界がある天晴さん。ふたりはエンジェルを通じて出会い、あっという間に意気投合しました。
なぜなら朝乃さんには常に潜在的な不安があり、警戒心がとても強い性格をしているからです。それがとても誠実で物静かで内側に秘めた感情を持つ天晴さんとしっかりとかみ合って結婚した後もふたりはとても仲良しです。
ただ、いくらエンジェルが「最高に相性の良いパートナーをご案内する」ことを主軸に活動していても、ふたりには危機が訪れないとは限りません。結婚とは困難の連続であり、人と人が社会生活を営む以上は内外から安全は脅かされるものなのですから。
おふたりの場合はそれが内側から訪れました。大人しすぎる天晴さんに対し、朝乃さんが少し批判的になってしまったのです。そこでエンジェルが行ったアドバイスとは「もっと褒めましょう」というシンプルなものでした。
まず、出会いから。おふたりは初対面から相性の良さを感じていたのですね?
浅乃さん
私は警戒心が強くてそう簡単には心を開くわけではないのですが、天晴さんは物静かでニコニコしていて、面倒な人じゃないって感じが伝わってきたんです。 第一印象からすごくよかったですかね・・・天晴さんは・・・? 聞くの怖いけど。
天晴さん
私は『綺麗な人だなー』と思いましたよ。話すと礼儀正しくて謙虚で素敵だなと思いました。 世の中には色々な人がいますが、私はどちらかというとどうせ結婚するなら誠実な人が良いと思っていました。朝乃さんは優しいというよりは真摯な感じでとても好感を抱いたのは事実です。
ただ、ふたりとも相性の良さを感じていたものの、どちらからアプローチするわけでもなく平行線だったそうですね。
天晴さん
あはは、そうなんですよ。どちらも結構大人しいというかあまりぐいぐいいくタイプではないので…。お互い決めきれないというか、こうした出会いは選択肢が多く与えられるので、自分の決断力を試されます。私は決断が苦手で。
浅乃さん
そうそう。それに決断しても相手の気持ちもあるし笑 エンジェルが相性の良い人を案内してくれるって信じていましたけど、複数から選び、選びあうのは難しいですね意外と
何が決定打だったのですか?
天晴さん
あるときお花をプレゼントしたんですが、後に押し花の栞を作って返してくれたんです。僕が小説を読むのが好きだといったのを覚えていてくれて。さりげないですが素敵だと感じたし、誠実さを感じました。恋愛テクニックかもしれませんが笑
浅乃さん
恋愛テクニックだなんて!笑 天晴さんはいつもニコニコしてるんですけど意外と毒というか冗談もいうように・・・でも好きですよ、ユーモアがあって。そして、その栞を私がお渡しした後、正式に結婚前提でお付き合いを申し込まれました。
とても微笑ましいです
浅乃さん
なんていうんだろう、平穏な日々だと思います。ふたりの似てるところや違いを意識しながらどうやってこのギャップを埋めたらいいんだろうって試行錯誤する日々です。温厚でユーモアがあって魅力的な人に出会えたと思うし、実際、天晴さんはモテると思います。私の女友達からも「私が出会いたかった」的な視線を感じることも
天晴さん
モテるかはわからないけれど、、、ただ、エンジェルに交際を報告したとき『ふたりの関係。外部からのストレス時には注意して』と指摘を受けていて、それが心に残っていたのはあります。
どんな危機が訪れたのですか?
天晴さん
朝乃さんは僕から見て、うちにこもって関係を閉ざし、心を温めていく傾向があると感じています。私もふたりの関係には満足していてそこにはまったく異論はないのですが、彼女は仕事がコールセンターという比較的何が起こるかわからない仕事をしていて、ある日、今はやりのカスハラ(注意:カスタマーハラスメント=無茶な要望を伝えるクレーマー)に遭遇してしまったみたいで。すごく辛そうで。
浅乃さん
んー。そうですね。それでストレスが強くなると私は自分を押し殺してクールにふるまいすぎるところがあるみたいで。それで天晴さんにも強く当たってしまって、お互いつらくて、ある日、涙が止まらなくなったんです。もう限界だと思って、仕事かふたりの関係かどちらを取るか考えて、それでも結論が出せなくて、例の栞を握りしめながらエンジェルにヘルプを求めたんです。
エンジェルの担当者から「もっと褒めましょう」というアドバイスをもらったそうですね。
浅乃さん
そうなんです。私はストレスが強くなると引っ込み思案が加速してうちにこもっちゃう。閉ざして回復を待つっていうか。そして外側に対して批判的というか社会規範を強く求めちゃうんです。カスハラに対しても、どうしてこんな意味不明な要求をして言い返せない立場の人に強く当たってプライベートの幸せまで壊そうとするなんて、信じられない、と批判的になりました。
天晴さん
そうだね、でも、アドバイスで冷静になれたんだよね
浅乃さん
そう、そうなの!相手はそれでもお客様だし、天晴さんは大切なパートナーだし、エンジェルは私の味方をしてくれるはずだし、私自身も私が好き。だからアドバイスで自分を冷静に振り返って、はっと我に返りました。
天晴さん
すごく高度な“気づく力”だと思うよ。褒めましょう、というシンプルなアドバイスから自分が良識や社会規範を人に押し付けがちだという傾向にまで気づくなんて。すごく頭が良いし、察しがいいし、向上心だし、人間的な成長意欲だ。
浅乃さん
嬉しい…じーんときた。
そして「褒める」は実践されましたか?
浅乃さん
結構、苦手なことに気が付きました。誰かを褒めると自分が相手から押さえつけられてしまうような、立場が下になってしまったような、そんな気がして。錯覚だってわかってるんですが。でも、褒める、は天晴さんがいうようにシンプルなアドバイスなので、たくさんほめようとは心掛けました
天晴さん
そう。その日から朝乃さんはたくさん褒めてくれた。かっこいい、優しい、心が安定している、仕事ができる、大らかで嫌味がない、素敵だっていっぱいいってくれるようになって嬉しかった
浅乃さん
だって天晴さんは邪念がないというか、変な自意識や偏った自我がなくて、それなのにニコニコ穏やかでありながら冗談も面白い。お花のプレゼントをしてくれてロマンチックでもある。素敵な人だなって我が夫ながら思いますよ。好きだもん私。
天晴さん
嬉しいなあ
褒めるのアドバイスはとても大きな変化をもたらしたんですね
浅乃さん
私はちゃんと天晴さんを認めているというか、心の中では好き。大好きです。それなのに表に出してなかったというか表現するのが苦手だった。でもいえるようになりました。ちょっとしたコツが必要ですね。褒めるというか内心を打ち明けるのは。ちゃんと自分に正直になって、相手をそのまま受け入れて、穏やかに気持ちを表現する、天晴さんが普段からしてることをそのまま真似しちゃった。
天晴さん
ミラーリング? それこそ恋愛テクニックじゃないか笑 結婚生活はお互いのいいところの学びあいだと感じます。ふたりで成長しあえている実感はありますね。
エンジェル編集後記
本当にほほえましいおふたりです。ただ、ニコニコして笑いが絶えず、平穏なふたりも様々な困難を乗り越えていることがわかるインタビューでした。
かなり警戒心が強く、心がこわばってしまっていた朝乃さん。そうそう性格は変わるものではないのですし、だからこそ相性のいい人と悪い人がいるわけです。素直に心を開くのはとても難しいことだったかもしれません。でも、「この人と一緒にいたい」という自分の中の気持ちに真摯になり、ちゃんと伝えたことで関係がどんどん改善していったのです。
最初から相性のよさを感じ、魅力を感じあってひかれあっていたふたり。生来の性格の違いから一時期はつらい状態に陥るも、褒めるというシンプルなエンジェルのアドバイスを素直に実践し、関係を改善されました。どんどん絆は深くなり、乗り越えられ出来事も増えたといいます。
あなたにも相性のいい相手は必ずおります。そんなに臆病になることはないのです。